今回は CANYON SPEEDMAX CF7 Disc をカスタムペイントさせていただきました。
お客様から最初に頂いたカスタムペイントのイメージでは、塗分けなどは現状と同じでメインカラーをソリッドホワイト、ロゴカラーをゴールドにしたいとのお話でした。
しかし、お話を進めていく内に上塗りでメインカラーはパールホワイト、ゴールドでロゴとトップチューブのブラックとホワイトの境目にゴールドのラインを入れるという事でデザインは決定しました。
カスタムペイント作業工程
下処理
今回のカスタムペイントは上塗り塗装でのご注文です。
なので、まずは洗浄を行ってから元塗装の塗り分けやロゴによる段差を無くしたり、マスキングを剥がしたときに元のカラーが見えないようにした処理を行います。

この↑写真のような部分をそのままマスキングしてしまうと、マスキングを剥がした際に元のカラーが見えてしまう事があるので、サンドペーパーなどで塗分け際などを少し削り取ってからマスキングします。
前後のエンド部分、ディスクブレーキキャリパー取り付け部分、ヘッド回り、シートポスト差し込み部分、ワイヤーケーブルホール周りなどを全て上記の処理をします。
つづいてロゴの段差などを当て版をしたサンドペーパーで平坦に均していきます。
これを綺麗に処理しておかないと、上塗り塗装した際に元のロゴなどが浮かび上がってきてしまいます。
下地塗装
下処理とマスキングが完了したらプライマーとサーフェイサーを塗装します。
今回はメインカラーが3コートパールホワイトなので、ホワイトのサーフェイサーをとそうしました。
サーフェイサーが硬化したら全体をサンドペーパーで研磨しつつ、傷や凹みなどをパテで埋めます。
パテ処理を行った部分は再度サーフェイサーを塗装して下地塗装の完了です。
塗装
下地ができたらいよいよ塗装です。
まずはメインカラーの3コートパールホワイトを塗装して一度完全に塗料を硬化させます。
メインカラーが硬化したらロゴや塗分け塗装を行います。
まずは全体に足付け作業を行ってからロゴのマスキングとゴールドラインのマスキングをして塗装します。
ゴールドを塗装したらマスキングを剥がして暫く時間を空けて硬化させます。
ゴールドの次はトップチューブ上部のブラックを塗装します。
ここでゴールドとブラックを塗装した部分に段差を消すためのクリヤーを少し厚めに塗装します。
完全に塗料が硬化したらロゴや塗分け塗装した際にできた段差をサンドペーパーで研磨して平坦に均していきます。
段差が消えたら全体にトップクリヤーを塗装します。
最後にトップチューブ上部のブラック部分にマットクリヤーを塗装するのですが、マット塗装部分に磨くためのコンパウンドが付着すると面倒なので、この時点でグロス仕上げの部分は磨いて完成の状態にしておきます。
グロス仕上げ部分が仕上がったらトップチューブのブラック部分以外をマスキングしてしまい、マットクリヤーを塗装して完成です。


