Bianchi campione del mondo 1986-87 再塗装

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Bianchiのビンテージ ロードバイクフレームを再塗装しました。

Bianchi campione del mondo 1986-87 colorado springs


塗装前の状態です。
遠目には一見綺麗に見えますが、至る所が錆びて塗装が浮いた状態になっています。
特にトップチューブの錆が酷くて、ワイヤーガイド周りは塗装も剥がれてきてしまっています。
キズで塗装が剥がれた部分も複数あり、その全てが錆びてしまっています。

フォークはフレームと同じカラーだったようですが、剥離した後にクリヤーカラーで塗装してあるようでした。
こちらも全体的に錆てしまっています。


まずは調色作業です。
元の塗装がされてから約30年も経つとトップクリヤーの層がかなり黄変してしまっています。
そのまま現在の色に合わせるのも有りなのですが、今回はサンドペーパーをかけて黄変したクリヤー層を取り除いてやります。
クリヤー層を取り除いた部分の色と見比べながら、ベースのホワイトに数色を少しずつ混ぜ合わせて調色していきます。
ある程度調色できたら短く切ったパイプに塗装してみて微調整を行い調色完了です。


剥離作業に入る前にヘッドパーツの上下ワンが着いたままだったので取り外します。
剥離の邪魔になる硬化してひび割れているステッカーもカッターで削り取り、グリスなどの油分も綺麗に洗浄します。
余分な物を全て取り除き終わったらフレーム全体に粗目のサンドペーパーをかけてリムーバーを刷毛塗りしていきます。
リムーバーを塗ってから約10分ほどすると塗料が浮いてくるので金ブラシやスクレーバーなどで除去します。

塗装の剥離が完了しました。
思っていた以上に塗装下で錆が進行していましたが致命的なほど深い錆は無いようです。


この錆を落としていきます。

まずは金ブラシで錆びている個所を軽く擦っていきます。
かるい錆ならこれだけでも落ちるのですが、今回のような錆は錆取り剤を使用します。
錆取り剤に漬けると錆が溶けてくるので金ブラシで擦って落とします。

この作業を数回繰り返すことで錆を綺麗に取り除きます。
錆取り剤を使用した後は素材が酸性になっており、そのままだと再び錆びてきてしまうため、アルカリ性にする処理を行います。

錆取りが終わったらフレーム内部などにも水分が残らないように完全に乾燥させます。


水分を飛ばして乾燥させたフレームはマスキングして脱脂、塗装していきます。
浅い錆跡などはサーフェイサーで消すことができますが、少し深く抉れた個所などはパテで埋めます。
パテを使用した箇所は再度サーフェイサーを塗布し、サンディングして全体を均します。


下地が出来たら調色したチェレステカラーの塗装です。
カラー2回、トップクリヤーを2回塗装したら完全に硬化させます。
フォーククラウンとシートチューブに彫られている文字にはダウンチューブのロゴと同じカラーのダークブルーで筆塗りします。


全ての塗装が終わり硬化したらポリッシャーを使用して全体を磨き上げていきます。

今回はロゴなどのステッカーをビンテージフレームのステッカーを取り扱っている海外のお店から取り寄せてみました。
残念ながらヘッドステッカーだけは同じデザインカラーが見つからなかったので違うデザインになります。
その他のステッカーもオリジナルと比べると細部は違うのですが、ロゴを塗装で再現したり1からステッカーを作成するよりかは費用を抑えることができます。

位置決めをして慎重にステッカーを貼り付けていきます。


完成です。

今回は約30年前のBianchiのロードバイクフレームを出来るだけオリジナルを再現するように塗装いたしました。

ビンテージフレームのキズや塗装の劣化具合も、その自転車が作られてからの歴史を感じさせてくれて風格があり素晴らしいものです。
しかし、このフレームのように再塗装して輝きを取り戻したフレームに乗って楽しむのもいいですね。


神戸の(有)オート・ビーンズでは自転車のカスタムペイントや補修塗装を承っています。

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